【特徴】
自分で撮影した様々な写真を取り込み、扇にすることができるので、旅の思い出やお気に入りの写真を扇にしてみることができます。
また、扇の特徴がわかる３種類のサンプル画像を３Dの扇として様々な角度から見て楽しむことができ、日本伝統の扇という文化を体感することができます。
３種類のサンプル画像の一つ目は、葛飾北斎の富嶽36景で、大きな波の端までを歪むことなく扇に表現しています。 上下左右に動かしたり、回転させると波の動きが感じられます。
二つ目は葛飾北斎の「縁台の三美人」をイメージしながら、AIで生成した画像です。扇特有の凹凸がある画面を巧みに利用し、作品を眺める角度によって女性たちの表情が笑って見えたり、不機嫌に見えたりします。表情が変わるポイントを見つけて楽しむことができます。
三つ目は小倉百人一首81番の和歌「ほととぎす鳴きつる方をのぞむればただ有明の月ぞ残れる」をモチーフに、上の句の情景と下の句の情景をひとつの扇に表現しています。左から見た上の句の情景「ほととぎす鳴きつる方をのぞむれば」では、ほととぎすはまだそこにいて鳴いているけれど、そちらに目を向けたら、右から見た下の句の情景のようにもう飛び立っていて「ただ有明の月ぞ残れる」と、空には有明の月が残っているだけの様子が描かれています。扇という小さな空間の中に、物語を表現するという新たな可能性が感じられます。
【機能】
３D空間で扇を上下左右に動かしたり、回転させることで様々な角度から扇を見ることができます。折り目の位置によって変わる人物の表情の変化などを体感できます。
動かした画像の扇部分をダブルクリックすることで、扇が元の位置に戻るため、正面から見た扇の美しさと、違う角度から見た扇の面白さを簡単に繰り返し体感できます。